2019/12/02
最近の研究で、『ストレスを受けるとその生体内で、炎症を起こす物質が発生する』ということが分かってきたようです。
その結果、症状としては様々で、臨床的にはその方の弱い部分や知らず知らずのうちに慢性的に酷使している部分に「痛み」として自覚、発症する印象があります。慢性腰痛、慢性頭痛、慢性胃炎、風邪薬ではなかなか治らない咽頭痛や咳、慢性微熱、と、症状として出てくる現象や部位は人それぞれです。
本来は、外的要因・物質(細菌やウイルス、花粉、ほこりなど)から身を守るために、それらを排除し、傷ついた細胞を修復するために炎症は起こるもので、私たちの自己防衛反応なのですが。
それが、なんと、ストレスを感じていると察知したら、自分の体の中で、上記の外的要因が体内に侵入した際に起こす現象が体の中で起きてしまうというのです。
脳内の神経細胞にも、同様に炎症が起きることが分かってきたようです。徐々に、うつ病の発症機序も明快に解明されてくるといいですね。例えば、腰痛と同じ感覚で受け入れられるようになれば、うつ病に対するイメージも変容していくことでしょう。多くの方が例えば腰痛を経験しているように、実は自覚はなくても脳内の中では神経は炎症をすでに受けているんですね。当然といえば当然ですが。