2019/07/22
産業医として勤務していると、一般の方から、
『抑うつ状態』、『うつ状態』、『抗うつ薬』という言葉が、混同しやすくわかりにくいと時々いわれます。言葉の並びが似てますものね。(上の三つで、『抑うつ状態』を除くと、あとの二つは簡単です。)私なりに簡単に説明すると、『うつ状態』は心や身体がまいっている(弱っている)状態、本来あるはずのエネルギーが不足している状態。そして『抗うつ薬』は、その『うつ状態』に対抗する治療薬のこと。では『抑うつ状態』とは何かというと、なんてことはなくほぼ『うつ状態』と同じ意味で使います。個人的には、診断書などに『うつ状態』と書いてしまうと、読み手に『うつ病』というイメージに近いような印象を与えてしまうので、『抑うつ状態』と書くことが多いです。